フェイスブックがブロックチェーンに参入か?
目次
フェイスブックが経営陣を刷新
フェイスブックが、創業以来最大規模の経営層の刷新を行いました。
クリス・コックス最高製品責任者(CPO)は同社アプリ全体を監督するポジションに昇進した。
ウィル・キャスカート氏はフェイスブックの主力アプリの責任者になる。
ニュースフィードの元トップ、アダム・モッセリ氏は写真共有アプリ「インスタグラム」の製品責任者に就任する。
前任のケビン・ワイル氏はブロックチェーン部門所属となる。
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狙いはブロックチェーン?
この判断の背景には、ブロックチェーンの研究を推し進め、将来的にその内容を適用しようという意図があるようで、注目です。
FacebookのメッセージアプリであるMessengerのトップを務めるDavid Marcus氏は自身のFacebookページで「私は小さなグループを結成して0からFacebook全体でブロックチェーンを活用する最善の方法を探している」と明かしました。
Marcus氏はMessengerのトップを勤めて一年ほどになりますが、去年の12月にはCoinbaseにも役員として参加しています。Facebookはこれまであまり仮想通貨への興味を公にしてこなかったため、今回のニュースは同社にとって大きな転換点となるかもしれません。
マーケターの観点で注意すべきこと
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この取り組みは何を意味するのか?
フェイスブックがブロックチェーンで何をしようとしているのかというのは、発表されていません。
一つ示唆がある取り組みは、インターネットメディアのビジネスをブロックチェーンに置き換えるとどうなるか?というものがあります。
USではSteemitというサービスがすでにローンチされ、広告モデルやユーザ課金モデルではないマネタイズ方法を確立しています。
このようなモデルをフェイスブックが狙っているという仮説は一つ成り立ちます。
一方で、ブロックチェーンの大きな特徴として、Decentralizeというのがあります。
ビットコインの特徴でもよく言われますが、ビットコインという通貨の管理者がいないという事です。
日本円も、USドルも国が管理者となって管理される通貨ですが、ビットコインはその管理者がいません。
これを応用して行くと、あらゆるサービスがDecentralize、つまり非中央集権的に管理者がなく、自立的に運用される世界が来ると唱える人も多いです。
その文脈では、最近問題となるフェイスブックが個人の情報を独占的に扱っている。
中央集権的に集まる個人情報は、個人にその扱いの権限はない。
中央集権的に集まる情報のため、ハッキングには弱位。
といったデメリットを指摘する有識者も多いです。
これを解消しようとするという仮説がもう一つ成り立ちます。
ただし、理屈上は、これが完璧に実現されれば、それはフェイスブックという営利企業としての組織の存在意義を否定することになります。
中央集権的な管理が必要ないからです。
この矛盾などもどのように解釈して進んで行くかは注目するところです。
しかし、フェイスブックはここまで巨人になったにも関わらず、ドラスティックに判断をするところが素晴らしいですね。
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